オートバイの無謀な運転動画に思う

交通マナー

ヤフーニュースを見ていると、度々オートバイと車の右直事故のニュースを目にします。

車から見ると、直進してくるオートバイは小さいので、まだ遠くにいるように感じたりして速度を見誤る事がよくあるとは思いますが、

オートバイは、加速力が非常によくてすぐにスピードに乗るので、右折の時にオートバイが直進して来たらよほど余裕がない限り、通り過ぎるのを待っていた方が賢明です。

オートバイを運転する側も、ほとんどのドライバーは、オートバイの特性について知らないと思って右折待ちの車がいたら”曲がるかもしれない”と心の準備をしながら運転しなければならないでしょう。

”かもしれない運転”は、安全運転の基本ですね。

そんなオートバイと車の関係を悪化させる、最悪の運転マナーの一つがオートバイの無謀運転です。

無謀運転するのは、暴走族とかヤンキーどもだと思われがちですが、

実は、真っ当な?ライダー達も無謀な運転をしてしまう事があります。

それは、以下の動画のような場合です。

気になった追い越しについてちょっと語ります・・・

山道をドライブ中に、こんなオートバイの集団に遭遇した方もいらっしゃるかと思います。

追い越し禁止区間のしかも先の見えないブラインドコーナーで、追い越しを掛けるなど無謀以外のなんでもありません。

対向車が来ていたら、間違いなく事故になっていたことでしょう。

追い越されたドライバーの方も、危険を感じると共にかなり不愉快だったのではないでしょうか。

このライダー達は、普段からこんな無茶な運転をしているのでしょうか?

おそらく普段は、模範的とまでは言えなくても余裕を持った運転をしているハズです。

ではなぜ、こんな無謀な運転をしてしまうのか?

それは、マスツーリングをしているからです。

オートバイのツーリングには、単独で走る”ソロツーリング”と複数台で走る”マスツーリング”が、あります。

ソロツーリングをしているライダーは、(例外もいますが)まず無謀な運転をしません。

しかしマスツーリングとなると、往々にしてこんな無謀運転になりがちです。

なぜなのか?

それは、そもそもツーリングと言う気分が高揚する行為の中に、
”みんなでやれば怖くない”的な集団心理と、ええかっこしたいとか仲間についていけないのは恥ずかしいなどのプレッシャーが加わり、自分のキャパを超えた運転をしてしまうからです。

交通ルールやマナー違反をしていると言う事が頭では解っていても、一旦動画のような”ツーリングハイ”とでも言うような状態になると、歯止めが利きません。

実際動画の中でも、無理をした挙句に事故ってますね。

私も30年オートバイに乗っていて、いろんな所にツーリングに行って楽しんできましたが、このような無謀運転に遭遇した事が、幾度となくあります。

私自身も恥ずかしながら、マスツーリングに参加した時集団心理からのプレシャーで、無理な追い越しをした事があります。

無理な追い越し以外にも、街中を走っている時に先頭が黄色信号で加速して通過したのにつられて、赤に変わってからも急加速して通過してしまう事もあります。

特に後方にいるライダーには、かなりのプレッシャーがあり、周りの状況も確認せず無理な運転をした挙句、事故寸前になったり事故となってしまう事もままあるでしょう。

しかし、マスツーリングでも安全に走っているグループもあります。

それは、リーダーがしっかしていて統率力もあり、事前にライダーの技量に応じた配置やルートなどを計画していてみんなが周知しているようなグループです。

このようなグループは、統率がとれているため決して無謀な運転はせず、車のドライバーにも不快感を与えないように配慮しながら走る事が、多いです。

ドライバーやソロツーリングライダーから見ても、楽しそうに見えて好感を持たれるマスツーリングです。

まぁそんなグループは、そう多くはないですが・・

私は、そもそも一人で気ままに走るのが好きなのでマスツーリングに参加した事は、非常に少ないですが集団心理で無謀運転になったグループに参加して以来、マスツーリングには、参加していません。

統率のとれたマスツーリングは、見ていて気持ちよかったり高速のサービスエリアや道の駅などで、談笑している姿を見ると楽しそうだとは思っても、気ままに好きなように寄り道したり出来るソロツーリングが、自分には向いているようです。

話を無謀運転に戻すと、80年代の後半から90年代初頭にかけて峠で膝を擦りながら走るという所謂“ハングオン”というスタイルで、レーサーまがいの走りをするローリング族なる走り屋が、峠を席巻していた時期があります。

週末には、峠にギャラリーが押し寄せるという異様な光景が全国各地見られたものです。

当時の(ローリング族が乗る)オートバイは、2ストロークエンジン(通称2スト)のホンダNSRやヤマハTZRなどのレーサーレプリカ(通称レプリカ)が主流で、250ccながら公称45馬力という高出力が出せるエンジンを搭載していたので、とんでもないスピードが出ました。

2ストは、加速力が物凄くパワーバンドに入った時のアクセルの反応の良さは、最高でした。

欠点は、燃費が悪く(250ccでリッター12~14キロとかしか走らない。4サイクルだと25~30キロくらい走る)2サイクルオイルをガソリンとは別に入れなくてはならないなど手間がかかる事です。

今となっては、2ストオートバイの排気ガスに混じった2サイクルオイルの燃えるにおいが懐かしいですが。

そんな高性能のオートバイで、素人が峠道でレーサーまがいの走りをしたらどうなるか?

当然のように事故が頻繁に発生します。

当時の峠道のコーナーには、必ずと言っていいほど事故ったオートバイのパーツが転がっていたり、花束やジュースなどが供えられている光景を目にしたものです。

週末などは危なくて一般の車が避けるようになったり、あまりにも事故が多かったので社会問題となり、峠道へのオートバイ通行禁止やスピードが出せないように、コーナーにデコボコの舗装をしたりして、ローリング族を締め出した結果、あっという間に?峠走りのブームは去り、今では静かな峠道が戻っています。

と言いたいところですが、動画のような無謀運転をするやからがまだいるようです。

ちなみに2ストのオートバイは、90年代終わりに製造が終了して現在は、販売されていません。

その理由は、排ガス規制に対応できなくなった事やレプリカブームの終焉で、2スト高性能バイクのニーズが減ってきた(ほとんど無くなった)ので、メーカーが作らなくなったからです。

と言っても、高性能オートバイが無くなったわけでは無くて、2スト小排気量から現在は、4サイクル1000ccクラスの大型バイクがその役割を担っています。

免許制度が変わって、大型二輪の免許が取りやすくなったからでもあります。

96年頃までは、大型二輪は教習所では取れなくて、警察の試験場で審査を受けなければならなかったので非常にハードルが高く(いわゆる限定解除)大型二輪を持っているライダーは、少なかったです。

取るのが大変だっただけに、大型二輪に乗る人は絶対に免許を失わないようルールやマナーには非常に気を使って、ローリング族に様な無謀運転をする人は、皆無(たぶん)でした。

私は、90年に限定解除をしましたが、結構大変でした。
このことは、また後日書こうと思います。

ローリング族が峠を席巻して社会問題になってから30年ほど経った現在、オートバイに乗っているライダーの平均年齢は、50歳を超えているとか。

80年代後半~90年代前半は、20代が中心だった事を考えると、この世界でも高齢化が進んでいるようです。

もっとも先進国では、平均年齢50歳以上が普通のようなので、日本もその水準になったと考えるべきなのかもしれません。

オートバイも大人の趣味となったのでしょう。

だからこそあの動画のような、無謀運転をしてしまうのは残念としか言いようがありません。

いい年をしたオッサンが、ルールもマナーも守らない走りをするのは、はっきり言って、カッコ悪さの極みと言っても過言ではありません。

免許制度の改正で大型二輪が取りやすくなったため、10代・20代の頃オートバイに乗っていた人たちが、20~30年ぶりに大型免許を取ってリターンライダーとなったり、余裕が出来て新しい趣味として40代・50代からオートバイを始める人が増えてきたので、平均年齢を上げているのでしょう。

教習所で大型二輪免許が取れる事は、喜ばしい事というかこれが当たり前ですしオートバイによるツーリングは、身も心も解放された気分になる素晴らしい趣味です。

ただ、20代と50代では自分で自覚してなくても、運動神経や反射神経や動体視力など衰えて来ていると言う事を常に意識 して、余裕を持った運転をしなければならないと思います。

その方が、断然カッコイイですから。

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