【雑誌で見る昭和】Quarkクオーク1984年1月号

雑誌で見る昭和

現在も科学誌は何誌か刊行されていますが、今から36年前のクオーク誌から、
当時のコンピューターに関する未来予想を見てみます。

まずは、冒頭の科学に関するニュースです。

左ページ上は、金星のレーダー観測画像です。
金星にも地球と同じような山脈がある事が、確認されたとあります。

当時、旧ソ連が金星探査機を軟着陸させる試みを何度も行っていた頃ですが、
失敗も多く、まだ鮮明な画像が送られてきていなかったのではないでしょうか。

金星の地表は、摂氏400度以上90気圧の超過酷な環境なので、
現在でも地表の様子は、不明な点が多いそうです。

この自転車を漕ぐ女性は、事故で下半身麻痺となってしまったのを、
コンピューターと神経を繋いで、下半身の筋肉を動かせるようにしたのだとか。

大学の卒業式では、立って歩いて卒業証書を受け取ったそうです。
現在この技術は、どの程度まで進んでいるのか気になる所です。

1滴の血液から癌を発見する技術は、現在ある程度実用化されているようですが、
これがその技術の最初の発見だったようです。

この号の特集である、第5世代コンピュータの記事です。

今では、何々世代などと呼ぶ事は無くなったのですが、
この頃は、1943年のENIACから始まる第1世代から、
今のAIに繋がる推論をする第5世代のコンピュータの研究が行われていました。

まずは、コンピューターの進化の変遷の解説です。

この頃のマイコンはENIACの100倍大型コンピュータは1000倍の計算速度に進化していたようです。
それからさらに36年を経た現在は、いったい何倍の計算速度なのでしょうか?

例えば、”京”(けい)というスーパーコンピュータは、
1秒回に1京回の計算が出来るそうです。

ENIACの計算速度を平均1ミリ秒だとすると、1ミリ秒は1000分の一秒なので、
1秒に1000回の計算が出来る事になります。

つまり”京”はENIACの10兆倍?くらいの計算速度となるのでしょうか。
とにかく凄すぎて本当なのかどうか理解不能なほどの進化だと言う事です。

人類の技術の歴史で、最も急激に進化しているのがコンピュータですね。

これらは、IC化される以前の電子回路に使われていた素子です。

日本で発明された、パラメトロンなる素子が使われていた時期が、
あるそうです。

世代ごとの主なコンピュータと使われていた素子の変遷です。

多角形の角度を求める問題を例にした 、
推論するコンピュータのプログラムの基本的な考え方の解説です。

この当時は、Basicベーシックでマイコンのプログラム(ゲーム)を作るのが、
マイコン少年の間で流行っていましたが、

第5世代コンピュータのプログラム言語は、”Lisp”(リスプ)という言語らしいです。
いかにも人工知能用の言語っぽい響きですね。

今でもこの言語は、使われているのでしょうか?

調べてみたら、何度かの改良を経て現在でも人工知能の言語として普及していました。

これは、第5世代コンピュータが普及した未来予想図です。

自動翻訳やAIによる診断など、実用化に近い所まで来ている技術がかなります。

これは、メモリーICの拡大写真です。
256KビットのRAMが開発されようとしているとあります。

256Kビットつまり32Kバイトですね。

現在のSDカードは、256Gバイトの物も普及しています。
Kバイト(キロバイト)とGバイト(ギガバイト)の間には、100万倍の差があります。

つまり当時最大の容量の800万倍もの容量のメモリーが、
普通に手に入るようになっていると言う事です。

しかもさらに容量が増えつつあります。

全く驚くほどの進化を遂げたものです。
この先どこまで容量が増えるのか?

新素子ガリウム・ひ素についての解説です。
新素材としての有力候補の一つでした。

ジョセフソン素子という物もありましたね。
現在は、どうなっているのでしょうね。

調べてみると、期待されていたものの超低温に冷却する必要があるためコスト高となり、
まだ実用化には至っていないようです。

脳神経細胞のようなチップを作りだそうと言う、
夢の素子バイオチップについての解説です。

こんなのが出来れば、真のAIが誕生するのかもしれません。

こんなのは、夢物語に過ぎない・・・

と、思っていたらIPS細胞の技術を生かして、
もしかしたら近未来に本当に実現してしまうかも知れません。

これは、現在まで続くマイクロマウス競技です。

迷路の奥にあるゴールにいかに早くたどり着くかを競う自作ロボット競技です。
写っているのは、マッピ―と言うナムコのロボットです。

人工知能プログラムの発展に一役買っている競技です。

最後に、人工知能が発展した先の未来についての考察です。

技術の進歩に社会科学面での発達が、追いつかないのでは無いかという事を、
危惧しています。

これは、2045年頃訪れるというAIが人間の知能を追い越す、
シンギュラリティ問題のさきがけとも言える考察ではないでしょうか。

コンピュータの進化とインターネットが、我々の暮らしや価値観を大きく変えてきましたが、
今後は、AIが人間の生活や生き方に深くか関わってくるのでしょう。

それがどんなものになるのか、この特集の最後にあるように、
解答を引き出す事は誰にもできません。

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